カテゴリー:経営
日々の仕事の中では新商品の開発、生産性の向上など常にアイデアが求められ、世の中の天才と呼ばれるような人たちはいとも簡単にそれら問題を解決していきます。
しかし、私を始めとした普通の人はそう簡単に事は運びません。宙を見つめ考え続けた挙句、結局何も浮かばないというような時間を繰り返す事になります。
そんな時、「創造する力がないのではなく、その方法論を持っていないだけ」そう考えると気持ちが楽になりませんか?
今回ご紹介するオズボーンのチェックリストは、私を始めとした普通の人にアイデアを生み出すための方法論を提供してくれます。
ブレーンストーミングを考案したアレックス・F・オズボーンが作ったアイデアを生み出すためのフレームワークのことを言います。 オズボーンのチェックリストの使い方は簡単です。
1. アイデアが欲しいテーマを設定する
2. そのテーマに対する9つの問いに答え続ける
ただ、これだけです。
転用
他に使い道はないか?新しい使い方はないか?改善・改良してみたら?部分的に修正したら?
応用
真似できないか?他にこれに似たものはないか?過去に似たものはないか?
変更
新しいアングルはないか? 意味・色・動き・音・匂い・様式・型・形・機能・利用目的などを変えられないか?
拡大
何か加えられないか?時間・頻度・大きさ・強さ・高さ・長さ・厚さ・重さを増やせないか?
縮小
何か加えられないか?時間・頻度・大きさ・強さ・高さ・長さ・厚さ・重さを増やせないか?
代用
他のもので代用できないか?他の素材・他の場所・他の誰か・他の手法・他の構成要素は?
置換
入れ替えてみてはどうか?要素・レイアウト・順序・成分・パターン・配列・位置・ペース・スケジュールを入れ替えられないか?原因と結果を変えられないか?
逆転
逆にしてみたらどうか?前後・上下・左右・主客・役割を逆にできないか?
結合
組み合わせたらどうか?原材料・目的・アイデア同士・品揃え・真逆・新旧を合体できないか?混ぜることはできないか?セットにできないか?
単なるフレームワークの紹介で終わっては、進歩がありません。そこで、このオズボーンのチェックリストを使って弊社の事業であるデザイン事務所をテーマにして、「新しいデザイン事務所」について考えてみました。
設定された問いの答えになっているか怪しいところもありましたが、なんとか埋めきってみました。人間心理としてやはり空欄があると埋めようとしますし、問われたことには答えようとします。
今まで思いつかなかったアイデアがぼろぼろ生まれたかと言われると必ずしもそうではないですが、少なくとも「印刷会社のM&A」のアイデアはオズボーンのチェックリストで生まれてきました。
「美味しい料理を作って下さい」と言われた時と「美味しいカレーライスを作って下さい」と言われた時、どちらが深い考えに至れるか考えてみて下さい。きっと後者なのではないかと思います。
何か問題を解決する時、設定された問いが不明確である場合、振り下げて物事を考えることは難しくなります。
その点、オズボーンのチェックリストは問いが9つ用意されています。
アイデアが煮詰まった時には、自分が設定したテーマに9つの問いをぶつけてみてはいかがでしょうか。きっと膠着した思考に何らかの刺激を与えてくれることでしょう。
その他のアイデア抽出方法は?
ワンストップで様々なツールの作成が可能です