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ツールの制作を始める前に必ず確認しないといけないことのひとつは、「誰のため」に制作するのかです。
ここを確認せずにデザインを始めた場合、どれだけ見栄えがよくても望むような結果を得ることはありません。
そこで今回は、特に「誰のため」に制作するのか、つまりターゲティングの精度を上げるペルソナの考え方と設定方法についてご案内したいと思います。
今回の記事を読んで頂ければ、ペルソナ設定への理解が進み、チラシやポスター制作により売上増や集客増など、結果を出せるようになります。
Contents
ペルソナはマーケティング上、よく使われる概念で「自社の製品・サービスを利用する架空の典型的なユーザー像」を意味します。
チラシ、ポスターなどのツールを作成する際にもこの概念は非常に重要です。
結果の出ないツールの場合、誰にそのメッセージを届けたいのか作り手自身がわかっていないことが多くあります。
ツール作成の際にもこのペルソナを共有することにより、メッセージを誰に届けるのかが明確になり、よりブレのない一貫性あるマーケティングを実施することができます。
ペルソナもターゲットも届ける相手を明確にするという点においては同じですが、その「詳細さ」に違いがあります。
ターゲットは年齢や性別、居住地域など属性の共通点に着目した「集団」であるのに対し、ペルソナはその集団に属する「個人」をより詳細に描いたものです。
例えば、ターゲットの場合「京都に住む35歳の女性」という「集団」であるのに対し、ペルソナはその属性の上に更に、「価値観、趣味、ライフスタイルなど」を加えた架空の「個人」といった具合です。
一つのプロジェクトでチラシ、ポスター、ウェブサイトなど多くのツールをつくるようになると、それぞれのツールごとに最適化し部分最適に陥りがちですが、ペルソナを明確にすることで全体最適に立ち返ることができるようになります。
また、メンバー間でユーザー像を共有することにより、マーケティングに一貫性が生まれブレが少なくなります。
ユーザー像が明確になると、その困りごとや悩みについても想像がしやすくなります。 提供者の視点ではなくユーザーの視点を中心に考えることができ、アイデアを生み出しやすくなります。
ヒットするラブソングは大抵、みんなではなく誰かに向けて歌われています。
みんなに向けたメッセージの場合、耳障りはいいもののどこか無難で、結局誰にも届きません。ペルソナを設定することで心を刺すような鋭いメッセージが作れるようになります。
提供者側の願望が先行しないようにします。
既にビジネスを行っているのであれば、一番のヘビーユーザーを参考にしたり、ユーザーの共通点を探ったり、アクセス解析を行うなどして根拠のあるユーザー像にしなければ、かえって打ち手を誤ってしまいます。
当初の仮説が正しかったか随時検証し修正することの他、社会の変化、状況の変化に合わせて定期的な見直しが必要です。
時間が経過し仕事が細分化されていくとどうしても、誰のため何のためにその仕事をやっているのか見失ってしまいがちになるので、メンバー間でユーザー像を共有する仕組みが必要です。
メンバー間でユーザー像を共有することにより、マーケティングに一貫性が生まれます。
根拠のあるデータをもとに、以下の項目を参考にしてペルソナを完成させます。
氏名、年齢(誕生日)、性別、学歴、職業(勤務地)、収入、居住地、家族構成(独身、既婚、子供の数)、趣味(好きな本、映画、雑誌、お店、音楽、食べ物etc)、ライフスタイル(起床時間、通勤方法、就寝時間etc)、毎月のサブスクの内容、日々の困りごと
BtoBの場合は、相手となるユーザーは企業であり、決済を下すのは「企業で働く個人」ということになります。従って、「企業」と「企業で働く個人」のペルソナを以下の項目を参考にして設定します。
企業のペルソナ
業種、事業内容、事業規模(売上高、資本金、従業員数)、業務上の困りごと
企業で働く個人(担当者)のペルソナ
所属部署、役職、性別、年齢、仕事への取組み方、勤続年数、仕事上の困りごと
今や社会は細分化され価値観が多様になっています。
そのような状況でマーケティング活動を行うにあたっては、「ターゲット」のような「集団」を相手にする発想では不十分になることもあります。
そのような場合「ペルソナ」を設定し「個人」を相手にすることで、上手にメッセージを届けられるようになります。
ペルソナはマーケティング上、よく使われる概念で「自社の製品・サービスを利用する架空の典型的なユーザー像」を意味します。
ペルソナもターゲットも届ける相手を明確にするという点においては同じですが、その「詳細さ」に違いがあります。
ペルソナ作成のメリットは、マーケティングにブレが少なくなること、ユーザー理解が深まりアイデアを抽出しやすくなること、結果を出しやすくなること。
ペルソナ作成時の注意点としては、願望をユーザー像にしないこと、定期的な見直しを行うこと、メンバー間でユーザー像を共有すること。
ワンストップで様々なツールの作成が可能です