カテゴリー:ウェブマーケティング
自社のホームページを持っているものの全然見てもらえていないし、ホームページから一向に新規顧客を獲得することが出来ていない。そもそも、ホームページをどう活用していいかわからない。そのようなお悩みはありませんか?
そのような方々にお勧めしたいのがオウンドメディア戦略です。オウンドメディア戦略とは、「ユーザーに役立つ情報を発信するメディア」を自社で運営する戦略をいい、最近は特にウェブメディアを指すことが多いようです。
弊社も実際に自社所有のウェブメディアつまりオウンドメディアを運用することで多くのアクセスを集め、ご依頼を頂けるようになりました。
この記事ではオウンドメディアの立ち上げ方から運用に至るまで、その成功ノウハウを全てご案内しています。
この記事の通りしっかり運用することができれば認知度の向上、広告費の削減、新規顧客の獲得など様々な恩恵を受けることが出来るようになります。
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オウンドメディアとは、パンフレット、広報誌、ブログ、自社ウェブサイトのように自社独自で発行或いは運用・管理するメディアのことを言います。
ただ、昨今では特に「企業が所有しユーザーに役立つ情報を発信するウェブメディア」を指すことが多いようです。
既にある会社ホームページがうまく活用出来ていない場合などにオウンドメディア化することは改善策の一つになり得ます。
最近は、売り込み中心のただの広告には興味を示して貰えなくなってきています。 まず、ユーザーに役立つ情報を発信することで信頼や共感を得る方法は遠回りのようですがファンを増やすことに繋がり、いずれコンバージョンに貢献してくれるようになります。
また、ユーザーに役立つ情報を発信することは「専門性」「権威性」「信頼性」を重視するGoogleの検索アルゴリズムの思想にマッチし、検索エンジンから高い評価を得やすい状況にあります。
検索エンジンから高い評価を得た記事には資産性があり、長期的な販促効果が期待されます。
人気の記事が増えてくると、SEO効果が高まるだけでなく拡散することも増え、今まで出会えなかった顧客層との接点が持てるようになり、新規顧客の獲得に繋がっていきます。
色んな記事を通して活発に情報発信されるようになると会社の認知度と共感が高まり、「この会社で働きたい」という熱意を持ったスタッフを集めやすくなります。
また多くのアクセスを集めるようになると、求人媒体に頼ることなく多くの人に求人状況を伝えることができるようになります。
ブランディングという作業は共感を集める作業、感情移入してもらう作業と言い換えることもできます。色んな記事を通してその思いなどを丁寧に情報発信するようになると、共感を得やすくブランド力も向上していきます。
丁寧に情報発信していくとSEO効果が高まったり、SNSで記事が拡散することも増えてきて自ずとその認知度も向上していきます。
また、検索結果上位に表示される会社は業界のトップ企業という印象を持たれやすく、ブランド力向上も見込めます。
最近は一方的に商品を売り込みを行う広告にユーザーは興味を示してくれず、費用対効果も悪くなりがちです。
しかし、オウンドメディアが人気になり認知度が高まってくると、以前ほど広告にお金を使う必要が無くなり経営効率が高まります。
オウンドメディアを始める上で明確にしておきたいのは、やはり目的です。
目的が明確になっていない場合、どのような記事を書けばいいのか定まりませんし、目標数値の設定ができません。 オウンドメディアの運営自体が目的化してしまっては意味がありません。
考えられる目的としては、新規顧客の獲得、採用強化、ブランディング、認知度向上、広告費削減などが挙げられます。
目標はその目的に対しどの程度達成できているのかその指標を示すものです。
従って目標は「影響力を高める」「人を感動させる」のような計測できないものではなく、PVや新規顧客獲得数など計測可能で数値で把握できるもので設定します。
皆に見て貰おうとすればするほどコンテンツがブレてしまい、誰にも届かなくなってしまうため、誰に向かって情報を発信するのか明確にします。
時には、年齢、職業、ライフスタイルなどターゲット像を詳細に表したペルソナを設定することも必要です。
ターゲットが明確になると、どのような記事を書けばいいのか、サイトデザインをどうすればいいのか明確になってきます。
ユーザーが初めて訪れたとき、このメディアをフォローするとどのようなメリットがあるのか直感的に理解できるようメディアとしての方向性を定めます。
ユーザーが初めてそのサイトに訪れた際、読み続けるか離脱するかは数秒で判断すると言われています。
従ってコンセプトはシンプルである方が理解しやすくなりますし、デザインも一貫性がある方がコンセプトを理解してもらいやすくなります。
運営するにあたって必要な機能を確認しておきます。
例えば、人気記事ランキングや記事のレコメンド機能、問い合わせフォーム、パンくず機能などです。
これら機能はサイトデザインにも影響しますので、制作時にしっかり洗い出しておくことが必要です。
メディアという性格上、記事の更新頻度は高く、記事を量産することとなるため、サイトの制作に当たってはワードプレスなどのCMSの利用が欠かせません。
もし社内に必要な機能やデザインを実現させる制作能力があるのであれば内製し、制作能力がなければ外注することになります。
ただ社内に技術者がいない状態で内製しようとすると、ワードプレスでいいテンプレートが見つからない場合、思うような機能やデザインを実現させるのが困難です。
運営体制などを考慮し記事の更新頻度を明確にします。ここに正解はありませんが、ある程度の記事数がないとSEO効果も生まれないため、当初は月10記事以上を目安にしてはいかがでしょうか。
殆どの場合、メディアをローンチしたばかりの時期は乏しい閲覧数で推移することになります。変化を生むには「とりあえず100記事」とはよく言われます。
メディアの目的、ターゲットに基づいて欲しいキーワードに狙いを定めます。
サイト評価の低い当初は月間検索数の多いビッグキーワードを狙うよりも、ロングテール戦略と言われるようなスモールキーワードを狙うことをおすすめします。
なぜならスモールキーワードは競合が少ない上に、検索意図が明確であるためコンバージョンに繋がりやすいからです。
「ですます」なのか「だ」なのかなどメディア全体で文体を統一させます。
目安となる文字数を定め、貧弱で読み応えのない記事を作らないようにします。文体や文字数を定めておくと記事を外注する際にも指示を出しやすくなります。
基本的に記事は、タイトル⇨リード文⇨小見出し⇨本文⇨小見出し⇨本文⇨まとめ
で構成されますが、その他にも画像の取り扱いや図解の作成方法なども検討しておくといいでしょう。
内製する場合、その役割分担も含めた編集体制やフローについて確認する必要があります。 外注する場合は、特定のライター、クラウドソーシング、記事作成専門の会社を利用する方法が一般的ではないでしょうか。
ターゲットとなる人の困りごとを解決する記事、読んで得する(損失を回避する)記事、読んで面白い記事を作成することが大前提となります。
それを表現する方法として、インタビュー形式の記事、インフォグラフィックを用いた記事、バズを狙った面白記事、SEOによる流入を狙った記事などが考えられます。
SEO効果を狙った記事を作成し、長期的にSEOによる流入を図ることが王道ですが、SNSから短期的な流入を狙うのも集客方法の一つです。
SEOによる集客は大量の記事を必要とするストック型の対策で、SNSによる集客は拡散する記事を必要とするフロー型の集客方法です。
また、有料になりますが、SNSやGoogleでの広告も集客力があります。SEOによる集客が見込めない初期は積極的に広告を活用するのも一つです。
どのよう記事が人気なのか、サイトの状況はどうかなどメディアの運営は仮説と検証を繰り返しながら進めていく必要があります。 検証には下の二つのツールが無料でグーグルから提供されています。
グーグルが提供する無料のウェブサイトのアクセス解析ツールです。このツールを利用することで流入経路、アクセス量、ユーザーの属性、訪問したページなど「サイトに来てから」の動向を分析することが可能です。
グーグルアナリティクス
Googleサーチコンソールは他サイトからのリンク状況、Google検索でのクリック数、クリック率、平均掲載順位、表示回数など「サイトに来る前の問題」を確認できます。
グーグルサーチコンソール
立ち上げから1年で月間約400万PVを生み出すまでに成長したカインズのオウンドメディア「となりのカインズさん」。「ホームセンターを遊び倒す」をコンセプトとし、様々なコンテンツをつくりだしています。
となりのカインズさん
「経営ハッカー」は「クラウド会計ソフト freee」を提供するfreee株式会社が運営するオウンドメディアです。
「クラウド会計ソフト freee」のメインターゲットである中小企業やフリーランスに役立つ税金や会計に関する記事が作成されています。
経営ハッカー
株式会社クラシコムが運営しているECサイトとオウンドメディアが一体となったメディアです。
商品の魅力を伝えるというよりも暮らしの魅力を高めるような記事が多く、読むほどに自然と商品に興味を持つようになります。また、サイト以外でもドラマをつくるなど多彩なコンテンツを中心に事業展開されています。
北欧、暮らしの道具店
いざオウンドメディアの運営を開始しても通常すぐに成果は得られません。少なくとも半年は必要ですし、わかりやすい成果を得るまでには1〜2年以上かかることもザラにあります。
変化を得るには、「とりあえず100記事」とも言われますので、最初の半年は記事の量産を優先すればよいと思います。
半年が経過し記事が一定数ストックされてきた段階で、記事のリライトも含め、記事の質を追求していきます。
しっかり運営がなされていれば1年経過した頃からぼちぼち結果が得られます。1年経過した頃から当初の目的が達成されたか検証を始めていきます。
今や多くの会社がオウンドメディアに取り組んでいるものの、当初の目的を達成できている会社はそれほど多くありません。
原因は色々あると思いますが、オウンドメディア戦略は結果がでるまでに多くの時間がかかります。
ここに書かれている内容を実践し改善しまた実践するという根気強さが必要です。うまくいっていない場合、それは戦略の差ではなく遂行力の差なのかもしれません。
ワンストップで様々なツールの作成が可能です