起業前に読みたいノンフィクション起業家ビジネス書

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起業を学びたいけれど、難解な実用書を読むのは抵抗がある、そのような方はおられませんか?

今回はノンフィクションの起業の物語が描かれたビジネス書を11冊ご紹介したいと思います。

私も未だこれらの本を読み返し、時に教訓として、時に読むエナジードリンクとしています。

今回ご紹介する本を読むと、起業のプロセスでどのようなことが起こるのか、疑似体験できるだけでなく、 本によっては行間から著者のほとばしる熱を感じることができると思います。 読書を通じて起業を学び、気持ちを奮い立たせることができます。

 

 

起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

 

 

株式会社リクルートの創業者、江副浩正に関する物語は他にもありますが、今回はこちらをオススメ。 たった一代にして、株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか。

未だに多くの起業家を輩出し続けるリクルートのDNAを本を通してインストールできます。

 

 

渋谷ではたらく社長の告白

 

 

「二一世紀を代表する会社を作りたい」という思いを持ち起業し、実際にその思いを叶えつつあるサイバーエージェント藤田晋 さんの起業家本。

26歳の若さで同社を東証マザーズ上場にさせる様子、間もなくネットバブルの崩壊に見舞われ会社買収の窮地に立たされる様子など、孤独と絶望、そして成功のすべてが語られたノンフィクションです。現代のスタートアップ経営者に最も影響を与えた本と言っても過言ではありません。

スタートアップ経営者に必要なマインドセットが学べると同時に、起業マインドに火をつけてくれます。

 

 

ザッポス伝説 顧客が熱狂するネット靴店

 

 

2020年に不運な死を遂げた新世代のカリスマ経営者トニーシェイの成功物語。 一度は巨万の富を手に入れながら、再び私財と情熱を注ぎ込み、苦難の末にビジネスと人生の目的を発見するまでの軌跡が描かれています。

トニーシェイの興したザッポス・ドットコムはアメリカとカナダで靴や衣料、アクセサリーなどを販売するネット企業で、2009年11月に12億ドルの評価額でアマゾン・ドットコムによって買収されています。

強烈な使命感とコアバリューがいかにスタッフの行動を導き出し、顧客やステークホルダーとの関係をつくるか、また良いサービスとは何か、を知ることができます。

 

 

スティーブ・ジョブズ

 

 

カリスマ起業家と言えばもうこの人。 スティーブ・ジョブズ本人が取材に全面協力した唯一無二の記録です。

本人が取材に全面協力しただけあり、アップル創設の経緯から、iPhone、iPad誕生秘話、そして引退まで、丁寧な筆致で描かれています。

伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、スティーブ・ジョブズの経営者としての思考が知れるだけでなく、彼の人や物事、仕事への接し方がわかる本です。

 

 

こんな僕でも社長になれた

 

 

paperboy&co.、BASE、CAMPFIREの創業に関わる日本を代表する連続起業家の物語。
中学時代にいじめによる引きこもり、登校拒否を経て中退。画家を目指し油絵を学ぶも、親の交通事故など家庭の事情で断念、と、起業家には精神的マッチョな方が多い中、異色の存在です。

起業なんて自分にはできないかも、そう感じている方は、勇気を貰えますし、起業を身近に感じられるようになります。

 

 

SHOE DOG(シュードッグ)

 

 

没入して一気読みできるナイキの創業経営者フィル・ナイトによる創業物語。
「日本で作られた靴をアメリカで売る」1960年代に米国の誰もが笑うような夢を抱いた著者がそれを実現させるまでの様子はハードシングスの連続。

ただ、それらを乗り越えて行く様子は人間臭く、その様子に魅了されてしまいます。 オニツカ、日商岩井など日本企業との関係性の深さに驚かされます。

今となっては世界最強ブランドとなったナイキが、どのような思想でビジネスを行ってきたのか、その思想を知ることができます。ブランドビジネスに興味のある方にもオススメです。

 

 

破天荒フェニックス

 

 

ドラマ化もされており、ご存じの方も多いかもしれませんが、OWNDAYS代表取締役社長、田中修治さんによる破綻寸前であったOWNDAYS再生の物語。

積極策に伴う決死の資金繰りと度重なる倒産の危機に「まず資金繰りを立て直せよ」と読みながら怒りさえ覚えるほど、ジェットコースターのような経営で、その様子はまさに破天荒。

黒字倒産とは何かわかるとともに、事業再生のプロセスを知ることができます。

 

 

不格好経営

 

 

南場智子さんによるDeNA創業の物語。 本書内にも書かれていますが「正しい選択肢を選ぶ」よりもむしろ「選んだ選択肢を正しくする」プロセスを失敗談とともに赤裸々に語ってくれています。

不恰好にもがく様子がユーモアとともに描かれ、ハラハラするよりも楽しく読み進められます。

経営する中での失敗の乗り越え方、接し方が身につきます。

 

 

社長失格

 

 

今回おすすめする中で唯一倒産に終わったハイパーネット創業者板倉 雄一郎さんによる時代に愛され、裏切られた物語。

インターネット黎明期にインターネットを使った新サービスで脚光を浴び、大手証券会社や銀行などから融資の申し出が殺到し、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長までが面会を求めてきたという”栄光”から、わずか2年足らずの間での転落するまでが描かれています。

読むことで、資金繰りと資金調達先の重要性がよくわかるようになります。

 

 

Hot Pepperミラクル・ストーリー

 

 

今や誰もが知るサービス「ホットペッパー」を興すエピソードを、事業戦略担当者の視点を中心に描かれています。

正確に言うと起業というよりもひとつのサービスをローンチしてから、それを成長させるまでの物語ですが、起業時の参考になる要素が極めて多く詰まっています。

いまだ存在しないサービスをいかに事業として成立させていくか、そしてその過程でどのような問題が起こるのか知ることができます。

 

 

志高く

 

 

日本を代表する起業家孫正義さんの半生が描かれています。
その原点となる少年時代、アメリカでの青春期、ソフトバンクの創業、インターネットや携帯電話事業への進出から、アリババの上場そしてロボット事業に至るまでを、四半世紀にわたって孫を密着取材してきた作家が描きます。

視座の高さ、行動力の凄さ、すべてにおいて圧倒されますが、同時に熱を貰える圧倒的良書です。

 

 

まとめ

ありふれた言い方をするならば「事実は小説より奇なり」ということになるのだと思いますが、人の数だけ起業には物語があります。

起業にまつわる物語から敢えて共通点を見出すとしたなら、どれだけ順調にみえる事業も、万事問題なく順風満帆に進んだものはない、ということです。

かならずどこかで、立ち止まり、時に絶望するような瞬間を経験しています。

目的には粘り強く、手段には柔軟になれた人達だけが残れるのが起業なのかも知れません。

 

 

 

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